気にしなくて大丈夫。
「やりたいことがない」というのは病気ではない。
俺は中学の時から海上保安官になりたいという目標があって、いろんなところでそれを公言していた。
クラスの同級生や周りの大人からも「こんなに若いうちから目標とか夢あっていいね」って言われていた。
あの時はむしろ「なんでお前ら夢も目標もないんだよ」って謎の怒りを抱いていた。
実は言うと、今は後悔している。
目標を公言したことではなく、海上保安官になりたい、という目標しか持たなかったことを。
もちろん、目標があったからこそ、それに向かってに突っ走ってこれたわけだが、他の業界のことを何も知らずに大人になってしまったのだ。
自分の行き先を1点に絞った弊害が生じていた。
急いで断っておくが、目標を持つこと自体は悪いことではない。
むしろプラスのことだ。
でも、周りのことが見えなくなるほど、わざわざ視野を狭めることはないだろう、って話。
後悔してもしかたがないから、今は暇があったら、この世の中にどんな人間がいて、その人が何をしながら食って生活しているのかを調べたり、いろんな人に会いに行ったりしている。
学生は学校では決して教えてくれないことだから、なんとなく、ゆる〜〜〜〜くやってみるといいかもしれない。
目標が1つしかなかった場合、もしそれが叶わなかった場合のリスクが大きすぎる。
人生はギャンブルではないから(もちろんそうだ、という人間も中にはいるが)いろんなことに手を出してリスク分散型作戦をとる方がずっと精神的にも楽なもんだ。
「自分はむいてない」と思ったらまた違う分野で、違う作戦で勝てばいい。
やりたいことがなかったら何かやっている人を遠くから眺めてみると、自分のやるべきことが見えてくる気がする。
その中で、やると決めたら、全力でいこうぜ。
それぐらいがちょうどいいなと思う。